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“殺した獲物に恥じない生き方”を自らに問う――服部文祥「ツンドラ・サバイバル」 

カテゴリ:本の紹介

「ツンドラ・サバイバル」(服部文祥著、みすず書房刊)

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装備を最小限にして、食料を現地調達しながら長期間行う登山。

ヘッドランプ、時計、ラジオなどの電気製品、登山用コンロや燃料、テントは携帯せず、持っていく食料は米と調味料とお茶だけ。

――そんな「サバイバル登山」も、シリーズ第3弾。ついに日本を飛び出しフィールドをロシア北東部のツンドラ地帯へ移します。

幻の隕石湖で新種の岩魚を釣るというNHK-BSの番組の企画で行ったものですが、なかなか読ませる紀行でした。

特にチュクチ人遊牧民ミーシャと偶然に出会い、旅を共にすることになり、親交を深めていくところはこの旅の白眉です。

狩猟をする者同士、言葉の壁を越えて気心が通じ合う仲間になっていきます。

「ミーシャが世界を見て感じるように、私も世界を感じてみたい。獲物に関するいいところも悪いところも受け入れて、それにプライドをもち、殺した獲物に恥じない生き方をすること。獲物を殺すとは、そのまま自分の命を見つめることだ。『獲物』という言葉はそのまま『自然』と言い換えてもいい」

銃による狩猟は自分でやってみようとは思いませんが、釣りはいつかやってみたいものです。

「殺した獲物に恥じない生き方」――流通された切り身の肉を食べている分には考えませんが、自分で狩った肉を自分で解体して食べてみると、そのようなことを考えさせられることになるのでしょうか。

本の前半、第1部は、国内でのサバイバル登山の記録。南アルプス南部や奥秩父、北海道、徳島の山々で鹿やイノシシを撃ちながらの山旅を繰り広げます。

南アルプスの聖沢の滝で滑落し、肋骨3本を折る大怪我をしながら自力下山する壮絶な記録は、私自身この夏その近くの山道を歩いてきて、深く切れ込んだ谷の壮絶さの一端に触れてきただけに(といっても沢に架かる吊り橋を渡っただけですが)、身に迫るものがありました。

はせ
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