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2008.08/30(Sat)

映画「クライマーズ・ハイ」

映画「クライマーズ・ハイ」見てきました。大変面白かったです。

「土合駅の486段の階段のシーンから始まる小説…」と労山の『登山時報』で紹介されているのを読んで興味を引かれ、原作の本(横山秀夫著)を買いに走ったのは03年のことでした。

読んでみたら山の話というより日航機墜落事故を題材にした小説でした。山崎豊子の「沈まぬ太陽」は、航空会社を舞台に85年の日航機事故を描いていましたが、「クライマーズ・ハイ」は群馬の地方紙『北関東新聞』を舞台に、この大事故をめぐって天地がひっくり返ったような喧騒に巻き込まれる編集部内の一週間ほどの出来事を描いています。

なるほど、あの大事故にこういう角度から迫る手があったか、と感心したものです。作者の『上毛新聞』記者時代の実体験を元にしているだけに、リアリティーが感じられました。

さて、映画は、現在(07年)の谷川岳一ノ倉沢衝立岩登攀のシーンと、85年の事故当時とがカットバックしながら進みます。

↓続く

【More・・・】

編集部内の化石のような「大久保・連赤世代」と中堅・若手世代との確執、社員みんながワンマン社長の顔色を伺う構図、編集部と営業部(広告)、販売部(部数、発送)との軋轢、そして記者が全国紙とそこの記者を見つめるひねくれた視線…といった、地方新聞社独特の情景を映し出しつつ、でもこういうヤツうちの職場にもいるよなぁと思わせる普遍性も…。

原作の持つ緊迫感を生かしつつ、複雑なエピソードを2時間ちょっとのドラマに納める手腕は、なかなかのものだと思いました(監督=原田眞人)。

主人公(日航機事件全権デスクを命じられた遊軍記者=悠木和雄)役の堤真一も熱演でしたが、県警キャップの佐山役の堺雅人、いいですねぇ。NHKの「新撰組!」で山南敬助役をやっていた人ですよね。それから整理部長役のでんでんもいい味を出していました。販売部長役、ねちっこくていやらし〜い。

悠木が「チェック、ダブルチェック」をアメリカ映画から学んだというエピソードは映画のオリジナルのようですが、パンフによればその映画は「地獄の英雄」(51/ビリー・ワイルダー監督)だそうで、ぜひ見てみたいものだと思いました。

ではまた。

(は)

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