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花は咲く咲く、雨も降る 入笠山 

カテゴリ:山行 長野

 6月22日、梅雨のあい間をぬって、入笠山に行ってきました。参加はSリーダーにMさん、花子さん、ハーリーの4人です。午前中は晴れ。渋滞もなく順調に2時間半ほどで沢入駐車場に到着。もっとも駐車場は小さくてすでに満杯で、少し上がった車道の路肩に停めました。

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↑湿原までゴンドラで上がれます

 小雨だったらゴンドラで上がるつもりでしたが、好天なので今日は歩いて登ります。緩やかな上りで着いた入笠湿原には、アヤメ、キリン草、スズランが咲き、楽しく昼食。ここまではゴンドラで上がれるのでたくさんの観光客がいます。みんなカメラを持って花の撮影に熱心です。

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↑入笠山は花がいっぱい

 そのあと山頂を目指しましたが、目前で雨が降り始めました。花子さんはその場で待機。3人は山頂に辿りついたものの、雨が激しくなり、下山路はほとんど川状態。山経験豊かなMさんさえ「こんなの初めて」と驚くほどでした。ここで出たのが花子さんの必殺ズリハイ下山。雨具を着たまま濁流の中にお尻をついての泥水アドベンチャー。ようやくその道を抜け車道に出る頃、雨は小降りになりました。

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↑雨上りはきれいな青空が

下山後は、小淵沢のつたの湯で汗と雨と泥を流しました。帰りの高速道路では少しだけ渋滞に引っ掛かりましたが、午後7時過ぎには豊田に到着。居酒屋で打ち上げの後、お開きとなりました。

 帰りの車中、一番面白かったのは?の花子さんの問いに、Sさん、Mさんは「雨の下り」と、ハーリーは「花」と回答。花子さんは「ワタクシはですね~、やっぱりお尻を泥水につけて下った貴重な経験で~す、あはっ!」。

(花子記、ハーリー編)

コース:豊田=(車)=沢入駐車場-入笠湿原(昼食)-入笠山-大阿原湿原-沢入駐車場=(車)=つたの湯(入浴)=豊田
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緑の高原へ 

カテゴリ:山行 日光・尾瀬

 梅雨の合間に、久しぶりに日光の霧降高原に出かけてきました。

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↑「キスゲ平園地」としてリニューアルオープン

 霧降高原からは、霧降牧場の大山を経由して霧降の滝へ下ったり、あるいはキスゲ平(小丸山)を通って赤薙山へと登り、ややハードですがさらに足を延ばせして女峰山へも登ることもできますが、今回はリハビリ登山でしたので、小丸山からすぐ北側にある丸山へと登り、その後八平(やっぺい)ヶ原を経由して高原ハウスへ下りてくるビギナー向けの周回ルートを歩きました。

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↑新設された「天空回廊」が小丸山まで延びています

 この時期、小丸山への登山道は、いつもぬかるんでいて滑りやすく登山靴が泥まみれになってしまい閉口していたのですが、キスゲ平に新しく「天空回廊」なる階段状の新しい登山ルート(というより観光的遊歩道)が完成したので、小丸山までは靴をまったく汚さずに登ることができました。

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↑レンゲツツジの花がキレイに咲いていました

 訪れたのは6月の上旬だったので、ニッコウキスゲの開花の時季にはまだ少し早く、残念ながら鮮やかなオレンジ色の花の姿は見られませんでしたが、レンゲツツジの花は綺麗に咲いており、またシロヤシオの花もまだ少し咲き残っておりました。

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↑少しですがシロヤシオの花もまだ残っていました

 下山後は、「霧降温泉」に立ち寄り、赤薙山や女峰山、大山などを望む展望露天風呂にどっぷりと浸かり、左足首周辺を念入りにマッサージしました。

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↑丸山の山頂から赤薙山・女峰山方面を望む

 日光は、自分で勝手に「ホームグラウンド」だと思い込んでる場所ですが、昨年7月にキスゲ平から霧降の滝へと歩いた際にヤマビル軍団にとりつかれ脳内絶叫して以来、ステルス性のトラウマ(笑)となってしまったらしく、なんとなく日光エリアからは足が遠のいてしまい、その後も足首を捻挫し山歩きを自粛していたことなどもあって、気がつけばほぼ1年ぶりの日光山行でした。

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↑下山後は「霧降温泉」でまったり

 足首の状態は相変わらずで、なかなか完全復調とはいかず、まだしばらくはリハビリ山行が続きそうです(^_^;)

 JIN記

(追記その1)
 はせさんが登山靴を新調されたとの記事を読みましたが、実はワタクシも3年ぶりに登山靴を新しくしました。
 これまでずっと、シリオやスカルパ、ローバーといったイタリアやドイツのメーカーのオーソドックスな登山靴を多く履いてきたのですが、今回初めてモンベル社の、靴紐の代わりにワイヤーで締めるタイプ(←「リールアジャストシステム」というのだそうです)の登山靴をチョイスしました。

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モンベルのハイテク登山靴

 根っから面倒くさがり屋のワタクシですので、カチカチカチとノブを回してワイヤーで締める登山靴には、実は以前から興味はあったのですが、はたしてワイヤーできちんと締まるのだろうかという心配もあって、なかなか踏ん切りがつかなかったのですが、今回思い切ってエイヤッと購入しました。

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↑「リールアジャストシステム」が搭載されています

 履き心地は人によってそれぞれ感じ方が異なることから、一概に良し悪しを判断するのは難しいですが、柔らかめの履き心地を好むワタクシ的にはグッドでした。
 ただし、ワイヤーを巻くと靴全体が締まるカンジがするので、例えば「甲の部分の締め付けはそのままに足首だけを少しきつく締める(あるいは、少し緩める)」というような、特定部分だけ締め方の強弱を変えるような調節はかなり難しいのではと感じました。(←メーカーに直接確認したわけではないので、はっきりしたことはわからないのですが、「靴全体が均等に締まる」ことが「リールアジャストシステム」の特徴であり、また長所でもあると思われることから、もしかしたら「部分的に強弱をつけて締める」というのは、出来ないのかもしれません)

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↑丸山からの下山の際、泥で少し汚れてしまいました(-﹏-。)

 なお、万一ワイヤーが切れてしまったときのために、スペアのワイヤーと専用の小さなドライバーのようなモノを持ち歩いております。(ちなみに、紐で締めるタイプの登山靴を履いていたときも、スペアの靴紐は持ち歩いておりました)
 幸いなことに、まだワイヤーが切れたことがないため、切れた場合にどうなるのかはなんとも言えませんが、靴紐を取り替えるのと比べ、ワイヤーを取り替える方が不慣れな分面倒なような気がします。
 そのあたりを差し引いても、普段山でフツーに履く分には、片手で簡単に調整が出来るので、面倒くさがり屋&モノグサのワタクシにとっては(笑)便利で良い靴だと思います。

(追記その2)
 「靴」つながりで、サブカルの話を一つ。
 6月の初めに、アニメーション作家である新海誠監督のアニメーション映画最新作「言の葉の庭」を観ました。
 現代の東京を舞台にした、「靴」職人になることを目指している15歳の男子高校生と、人生につまずいた27歳の社会人女性の恋愛の物語です。

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↑映画パンフレットの表紙

 ネタバレになるので、映画の内容を記すことは控えさせていただきますが、雨や木々の緑の緻密な風景描写や、ほろ苦く切ないストーリーなど、新海誠監督らしい作品でした。
 なお、同時上映された新海誠監督作品「だれかのまなざし」も、約7分のショートフィルムですが、琴線にふれる素晴らしい作品でした。
 上映されている劇場数は多くはありませんが、機会がありましたら、ぜひ劇場のスクリーンにて!

(追記その3)
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↑6月21日にブルーレイディスクも購入してしまいました(^_^;)

 ↓続きにも少々写真があります

シロヤシオを見に登ってきました――西丹沢・檜洞丸 

カテゴリ:山行 丹沢

5月27日、この時期に西丹沢で咲くシロヤシオ(ゴヨウツツジ)、トウゴクミツバツツジを見に、檜洞丸(1601m)にひとりで登ってきました。西丹沢自然教室を起点にツツジ新道を往復のコース。新緑が目にまぶしい、さわやかな山歩きを堪能しました。

山頂付近のトウゴクミツバツツジはまだ2、3日早かったようですが、シロヤシオは見ごろを迎えていました。

花目当てで登ってくる登山者が多く、平日なのににぎやかでした。山開きの行事が行われた前日(日曜)は、たぶんすごい人出だったと思われます。

この日は曇り。山頂周辺はガスに包まれ幻想的な雰囲気でした。富士山は残念ながら見えませんでした。東富士演習場の砲撃演習の音がかすかに聞こえてきました。

帰途、中川温泉ぶなの湯に寄って汗と疲れを流して帰りました。

はせ

1ヤマツツジ (400x299)
↑ゴーラ沢出合付近のヤマツツジ

2ブナ (400x282)
↑ブナの新緑が目にまぶしい季節です

3ブナ (400x299)
↑見事なブナの巨木

シロヤシオ (400x299)
↑これがシロヤシオ。今年は花のつき方があまり多くない年のようです

シロヤシオ2 (400x299)
↑白い花が何とも清楚。赤紫のミツバツツジの派手さと好対照です

トウゴクミツバツツジ (400x286)
↑トウゴクミツバツツジ 。つぼみ~七分咲きくらい。でも十分きれいです

山頂1 (400x290)
↑山頂の祠にカップめんを置いてみました

檜洞丸 (400x299)
↑ガスが漂う山頂付近。バイケイソウの群落が見事です

バッジ (400x278)
↑トイレを借りた青ケ岳山荘でオリジナル缶バッジをゲット。300円也。檜洞丸の向こうに富士山。これは蛭ケ岳あたりからの景観でしょうか

下り (400x299)
↑帰りは往路を引き返します

下り道 (400x298)
↑ツツジ新道上部は急な尾根道。ヘアピンカーブ状にSの字の道がついていました

サル (400x298)
↑帰りに車を走らせている途中、中川温泉の先あたりで路上でくつろぐ猿に遭遇。車を降りて写真を撮ろうとしたら、するするっと山側に逃げていきました

【タイム】檜洞丸 2013.5.27 単独
西丹沢自然教室9:00―登り口9:05―ゴーラ沢出合9:45―展望園地10:30~11:40―分岐11:50―檜洞丸山頂12:10~1:25―ゴーラ沢3:10―西丹沢自然教室4:00

※昨年は、花の時期が終わったあとの6月後半にはせ、アッキー、イッチー、あやや(仮)の4人で登りました。11月には別なコースから単独で登りました。今回、私にとって通算11回目の檜洞丸でした。

山で競走はいただけませんが、選手一人ひとりの人間ドラマに引き込まれて読みました――「激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース富山〜静岡415km」 

カテゴリ:本の紹介

「激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース富山〜静岡415km」(NHKスペシャル取材班著、集英社刊)

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昨年10月にNHKスペシャルで放映された「激走! 日本アルプス大縦断」の取材班が、番組に盛り込みきれなかった情報も入れてまとめた山岳レースのドキュメントです。

トランスジャパンアルプスレースは、富山と静岡をつないで日本アルプスを大縦走し415kmを走り抜ける山岳レースです。出場者一人ひとりにそれぞれの人生と思いがあり、レースの中でさまざまなドラマがてんこ盛り。いやー、面白く読みました。

テレビの画面に出てこなかった部分がいいです。例えば、こんな場面。

前回5日と5時間22分のタイムで優勝し、今回も優勝本命と目されている望月氏に対する事前取材。カメラの前で望月は「楽しんで走れば順位は結果としてついてくる」などとかわします。しかしカメラがオフになったあと、ぽつりと「5日を切るつもりだ」とつぶやくのです。

ロードクルー、山岳クルー、ランニングカメラマンクルー、空撮クルー…など総勢18クルーで撮りためたショットは、テープ400本、300時間以上。コース上に配置した撮影スタッフは総計85人。すごい! NHK、金あるなー。

本部とスタッフたちとの連絡は、携帯電話、衛星電話、業務用無線など複数の連絡系を整備。常に現場の状況がお互いに分かるようにしています。「ランニングカメラマン」の5人は小型のデジタルムービーを持って選手と一緒に走る(!)のですが、これはカメラの小型化、映像精度の向上、防振技術の進歩が重なってこそ実現できたといいます。

実をいうと私は、山に競走を持ち込むのには反対で、山岳レースに参加する人の気持ちも分かりません。読み終わって、やはりこんなレース、やるべきではない、と思いました。

タイムを競うレースなので、天候が回復するのを待てず雷雨の中を行動した人たちもいました。落雷に遭わなかったのは運が良かっただけ。また睡眠をろくにとらずに走り続けるので、ある人は極度の疲労で眼筋まひになり目が一時的に見えなくなり、ある人は高山病で咳や血痰など肺水腫の症状が。そして幻聴を聞き幻覚を見る人が続出…。

チェックポイント以外はどこを通ってもOK、というルールなので、 人通りのないショートカットのルートを行こうとして道に迷う、なんてことも。疲労で判断力も体力も衰えているときに登山道から外れて動けなくなる可能性も大いにありそうです。

2年ごとに続けられてきたレースだそうですが、今までよくもまあ死人が出なかったものだと思います。

次は14年夏に開催されるそうです。テレビ番組とこの本の影響で出場希望者は格段に増えるでしょう。同コースを各自で走るのは自由ですし、大いにやればいいのですが、競争で、というのはやめるべきだと私は思うのです。命にかかわる危険があるし、他の登山者に迷惑だし、自然環境にもよくないし。

…と私の意見は申し述べさせていただきつつ、しかし本の中身はとても面白く、惹きつけられて読みました(矛盾してるかな)。取材し撮影するスタッフたちの間にもドラマがあります。また低体温症や、食事と血糖値、インシュリンショックとの関係、睡眠と体力回復――など、医学的知識も参考になりました。

はせ